身体疾患とこころの関係は昔から知られています。 現在ではこころの状態が免疫・ホルモンをはじめとする身体機能に影響を与えるメカニズムがわかってきました。
自律神経とは心臓の拍動、胃腸の動き、発汗など内臓の機能を調整する神経であり交感神経と副交感神経の2種類があり、自律神経失調症とは、両者のバランスがくずれて、さまざまな症状を引き起こすことをいいます。
| 交感神経 | 緊張しているとき、起きている時の神経であり、心拍数を増加させ、血圧を上昇させ、消化管の機能を低下させます。 |
|---|---|
| 副交感神経 | 寝ている時、リラックスしているときの神経で心拍数を減少させ、消化管の機能を亢進させるなど交感神経とは逆の方向へ働きます。 |
通常は交感神経と副交感神経はお互いにバランスをとって適度の緊張と緩和を繰り返しています。
強いストレスが加わると、活動をつかさどる交感神経が優勢となり、体は戦闘を準備した状態になります。こういった状態が続くと、休息をつかさどる副交感神経の動きが鈍くなり、十分な睡眠が取れない状況になります。
さらに、長期間続くと、それぞれの身体器官に異常な症状が見られるようになります。 自律神経失調症とはこういった状態をさします。
治療としては緊張しきった交感神経を休ませ、副交感神経とのバランスをとることが必要です。


心身症とは身体疾患のうち、心理的メカニズムが影響しているものをいいます。
代表的なものには過敏性腸症候群、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などがあります。
実は、心身症というひとつの病気があるわけではないのです。
それにも関わらず心身症という言葉は広く用いられています。このうちには解離性障害、身体化障害、心気障害などに該当するものもあります。これらの詳細の説明は省略しますが、心身症という言葉はそのあいまいな定義にもかかわらず、便利なゆえに頻用されるようになったといえます。
心と身体の関係は複雑であり、こころの問題が体の症状としてあらわれる形にはさまざまなものがあります。



